
トートバッグは気軽に肩にかけられて中のものを出し入れしやすいことから、日常的に多くの人が使用しています。デザインやカラーなどさまざまなタイプがあり、目的やシーンによって使い分けられるのもトートバッグのメリットです。
一方、ラインナップの豊富さゆえ、いざ買うとなるとどのようなポイントに注意すればいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では「トートバッグ」と呼ばれる理由や、よく使われている素材などを紹介します。トートバッグへの理解を深め、自分の目的や用途に合うものを選びましょう。
トートは英語で「tote」と表記され、アメリカでは「運ぶ」「背負う」という意味の俗語として使われている言葉です。直訳するとトートバッグとは、「ものを入れて運ぶ目的で使用するバッグ」ということになります。
トートバッグはもともと、アメリカのアウトドアブランドによって重いものを運ぶ目的で作られました。
そのためトートバッグには、丈夫なキャンバス地を使用している、持ち手が付いている、間口が広いといった、キャンパーたちが水や氷などを楽に運ぶための工夫が随所に見られるのが特徴です。現代ではこのような特徴を持つバッグをトートバッグと呼んでいます。

現状、販売されている多くのトートバッグは、基本的な形状を残しつつも素材や形に工夫が施されています。 街やオフィスでも多く見受けられ「ひとつは持っている」という人も多いでしょう。ここではトートバッグの素材と特徴について解説します。
キャンバス地はトートバッグの原型でもっとも多く使用されていた素材です。厚手の綿で織られており、8~14オンスの厚さのものが広く流通しています。耐久性に優れ、カジュアルなシーンやファッションとの相性がいいのが特徴です。ロゴやイラストをプリントしたものや、無地のもの、キャンバス地のカッティングでデザイン性を持たせたものもあり、色も豊富です。使い込みによる劣化は否めないものの、ダメージさえ「かっこいい」「かわいい」と好意的に捉えられることも少なくありません。
ナイロンは軽くて耐水性に優れています。使い勝手がよく、汚れても拭ける、水洗いしても乾きが速いといった特徴から、日常使いのバッグに位置付けている人も少なくありません。バッグをこまめに洗って清潔に保ちたいという人にとってもうれしい素材です。
2020年に施行されたレジ袋の有料化により、コンパクトにたためるナイロン素材のトートバッグが注目されています。デザインを選べばビジネスシーンでも違和感なく使用できるなど、活用度が広い素材です。
レザーはビジネスシーンで重宝される素材で、相手からの信用を重視するビジネスパーソンに好まれます。
本革は濡れたらすぐに拭く、オイルを塗りこむなどの手入れが必要な手のかかる素材です。一方で耐久性は申し分なく、適切にメンテナンスを行えば10年以上使用できることもあります。
PUレザーと呼ばれる合皮は、軽くてある程度の耐水性があるものの、劣化が早く3年ほどで買い替えが必要になります。ユーザーの性格も考慮して選びましょう。
ビニールは透明感と耐水性の高さが特徴の素材です。プールバッグとして使われているほか、夏仕様のトートバッグとしても人気があります。
デザインも豊富で、半透明なものや色のついたもの、ハンドルだけが異素材のものなど、シーンに応じて選べます。透明なトートバッグを選べば、好きな柄のバッグを入れてバッグインバッグを楽しむことも可能です。
一方、使うシーンはカジュアルに限られるのが実情です。海やプールなどのレジャーや夏の外出時など、涼やかさを楽しみたいシーンで活用しましょう。
コットンは、5~6オンス程度の厚さの綿素材で、低いコストと使い勝手のよさからさまざまなシーンで重宝されます。生地が薄いため、重いものを入れるのには適していないものの、資料を入れるためのバッグやノベルティとしての活用度は高く、気軽に手に入れられます。
小さくたたんでサブバッグとして持ち歩くこともできて洗濯にも強いため、汚れても洗って清潔に保てます。一方で、しわになりやすいことと、メインバッグとしての用途は難しいことは理解しておきましょう。
かごバッグは籐などの自然素材から作られます。実用的なバッグというよりも、夏に活躍するファッションアイテムとしての位置付けだと考えましょう。浴衣や着物には、小さめでかっちりとしたかごバッグの相性が抜群です。
一方、自然素材のものは水に弱く、濡れたらすぐに拭いて乾かす必要があります。また使い込みによって素材の一部が割れたり裂けたりすることも少なくありません。最近ではビニールテープや紙テープを編んで作ったかごバッグも人気です。
デニム生地はカジュアルシーンに向いており、重いものを持ち運ぶ際にも重宝します。デニムの風合いを出すためインディゴで染色されているものが多く、使い込みによって色落ちや色移りすることも少なくありません。その経過を楽しむのもいいのですが、気になる場合は色落ち防止加工が施されたものを選びましょう。
デニム生地のトートバッグは、履かなくなったジーンズやデニムスカートなどでリメイクすることも可能です。オリジナルのトートバッグを作って楽しむのもいいでしょう。
トートバッグの種類は無数といっても過言ではありません。その中から自分に合うトートバッグを見つけるためには、目的を明確にすることが大切です。ここでは、トートバッグを選ぶ際に注意したいポイントを解説します。

ビジネスシーンで使用するトートバッグは、A3サイズ程度の書類が入る大きさのものを選びましょう。
スーツや革靴に合わせることを想定すると、ブラックやブラウン、ネイビーが無難です。カジュアルな服装が認められている職場であれば、色やデザインで個性を出すのもいいでしょう。
フォーマル度としては本革がもっとも高く、続いて合皮、ナイロンとなります。ナイロンはカジュアルダウンするものの、外回りが多く、雨に当たる可能性がある場合には非常に重宝します。また、相手に威圧感を与えない効果も期待できるため、シーンに合わせて使い分けるといいでしょう。
プライベートで使用するトートバッグは、財布、スマホ、鍵など必要最小限のものが入れば好きなもので問題ありません。昨今は、決済機能が搭載されたスマホの普及により、男性をはじめとしてバッグ自体を持ち歩かない人も増えてきています。
女性の場合は、近年の主流に合わせて小ぶりの手持ちトートもおすすめです。一方、トータルコーディネートとしては、手ぶらの状態やバッグが小さすぎるのはバランスが悪いことも事実です。
男性、女性にかかわらず、持っている洋服や好きなブランド、普段の私服に合わせて、トートバッグをひとつ持っておくといいでしょう。
アウトドアはトートバッグの特徴を最大限に発揮できるシーンです。バーベキューやキャンプなどでは、大容量で丈夫なキャンバス地のトートバッグが活躍します。
アウトドア用のトートバッグの中には、バーベキューコンロが収納できるもの、水漏れや汚れを気にせずに使えるビニール素材のものもあります。また、食材を運ぶ場合は、保冷剤を入れて食材の傷みを防ぐクーラートートもおすすめです。
アウトドアの活動はしないという人でも、大規模スーパーに行くときなどはアウトドア用のトートバッグを持って行くと安心です。クーラートートなら、暑い季節でも食材を新鮮な状態のまま家まで運べます。
トートバッグには、気軽に持てること、多様な用途に合わせて選べること、さまざまなファッションとの相性がいいことなど多くの魅力があります。
一方で、用途やファッションに合わせて選ばないと、見た目がちぐはぐになってしまったり、シーンに合わない印象を与えたりすることも少なくありません。ラインナップが非常に多いために、どんなシーンにも応用できる万能なトートバッグを探しても、なかなか見つからないことも事実です。
どのような用途で、どれだけの期間使いたいのかといった目的を明確にし、トートバッグの特徴と併せて選びましょう。





















































