厚みがあって丈夫な帆布はバッグなどの生地として人気がありますが、この帆布を家庭用ミシンで縫うことは可能なのでしょうか。 ここではその疑問にお答えし、家庭用ミシンで帆布を縫うために必要な条件や注意点などについて説明していきます。

亜麻や綿などの糸をより合わせて平織りにした厚手の粗布=帆布は、元々は船の帆にこの生地を使っていたことから名づけられました。
キャンバス生地とも呼ばれ、耐久性や耐水性にすぐれているのでバッグ用などの生地としても人気が高いです。
しかし帆布は丈夫な分、手触りが硬く厚みがあるため「家庭用ミシンで帆布を縫ってハンドメイドのバッグなどに仕上げることはできるのか」という点は気になるところです。
ここではその疑問にお答えします。
帆布を家庭用ミシンで縫うことはできるのかという疑問に対する回答を先に述べると、
家庭用ミシンでも、帆布を縫うことは可能
というのが答えです。
しかし、家庭用ミシンで帆布を縫う場合には、以下の条件や注意点をクリアしていることが必要となります。
それぞれのポイントについて個別にご説明しましょう。
帆布は厚みと硬さがあるため、糸や針を太くしないと糸の切れや針の折れが発生するリスクが高まります。
具体的には、糸さは30番程度の太さのもの、針は16号よりも太いものを使いましょう。
家庭用ミシンで帆布を縫うことは可能ですが、どんな帆布でも縫えるというわけではありません。
帆布の号数は1号から11号まであり、1号がもっとも厚く、11号がもっとも薄くなります。そして、家庭用ミシンで縫うことができる帆布の厚みの限界は8号程度です。
ただし、家庭用ミシンのパワーによっては8号でも生地が何枚も重なる部分は縫えなくなる可能性もあるため、最初は無難に11号を選ぶことをおすすめします。
バケツなどに水を入れてそこに帆布を2時間以上浸けてから手で帆布をしぼる「水通し」をしておけば、帆布生地が多少やわらかくなるというメリットが得られます。
水通しにより、新品の帆布生地についている糊が落ちるため、その分やわらかくなるのです。
帆布の水通しをする際の注意点としては、脱水機を使わず手でしぼること、手でしぼったあとは手で生地を縦横に引っ張って生地のシワをある程度とっておくこと、この2点が挙げられます。
脱水機を使うとアイロンでも落ちにくいシワができやすく、生地をななめに引っ張ると生地にゆがみが生じてしまうリスクが高まりますので気をつけましょう。
水通しをした帆布をしぼって生地を縦横に引っ張ってシワをある程度とったら、半乾き程度になるまで日陰に干しておきましょう。
水通しをした帆布が半乾きになったらアイロンがけをしましょう。
このときに心がけておきたいことは、折り目が必要な部分はこのアイロンがけの時点で折り目をしっかりつけておく、ということです。
単に折り目部分をまち針で止めるだけよりもアイロンで折り目をつけたほうが、ミシン作業がぐっとやりやすくなります。
帆布を家庭用ミシンで縫う際には、縫い作業を慎重すぎるぐらいにゆっくりとやることをおすすめします。
薄手の生地を縫うようにガーッと一気に縫う、などというやり方は針が折れたりするリスクが高まりますのでやめましょう。
家庭用ミシンで帆布を縫うことは可能ですが、家庭用ミシンでも対応できる帆布生地の号数には限界があること、糸や針は通常よりも太いものを用意しなければいけないこと、水通しやアイロンがけなどの手間もかかることなど、クリアすべきハードルが数多くあります。
こうした条件・注意点をきちんと守って帆布でバッグなどを自力で作るというのは難しそう、と感じた場合は、帆布=キャンバス生地のバッグを取り扱っている業者を利用するという手もあります。
生地を選び、印刷してもらいたいデザインを送って依頼すれば、それだけでオリジナルの帆布バッグができあがりますので非常に手軽でおすすめです。

帆布は家庭用ミシンで縫うことも可能ですが、帆布の厚みや糸や針の太さなど、いくつかの条件や注意点をクリアする必要があるため「簡単に縫える」とはいえません。
自分で縫うのが難しそうと感じた場合は、帆布バッグを取り扱っている業者を利用するのもひとつの手です。





















































