
コロナ禍で耳にする機会が増えた不織布。マスクやガーゼ以外にも、身の回りのさまざまな製品に使われています。身近な存在である不織布ですが、どのような原料から生み出されているのか、わからない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、不織布の原料や特徴、手入れ方法などを解説します。
不織布とは、織っていない布のことです。糸を織ったり編んだりして作られる一般的な布と違い、不織布の場合は原料となる繊維を一定方向もしくはランダムに重ねて絡み合わせ、接着剤や熱で結合させて作られます。
原料は複数種類あり、原料や製造方法によって強度や機能などを調整できるため、多くの分野で活躍している布です。

不織布の歴史は1920年代まで遡り、ドイツのフェルト業者が、毛くずや紡毛を接着剤で固めたのが始まりとされています。
日本では1950年代半ばに、不織布の製造が本格化。不織布を製造する装置が、アメリカから持ち込まれ普及しました。
不織布はさまざまな原料から作られており、天然繊維から化学繊維まで幅広い繊維が使用されています。
中でも代表的なのが、レーヨン・ナイロン・ポリエステル・ポリプロピレン・羊毛の5つ。それぞれの特徴を解説します。
レーヨンは化学繊維の一種で、木材パルプが原料の再生繊維の一つです。衣料品に多く使われる素材で、高級感ある光沢を放ちます。
不織布に加工される場合は、高い吸水性を活かして、衛生材やナプキンなどに用いられます。
石油を原料とする合成樹脂から作られる化学繊維で、軽さ・耐久性・伸縮性に優れる素材です。不織布としては、衣服の芯地や研磨材などに用いられます。
かつてはストッキングなど衣料品に使われましたが、安価なポリエステルが代替品として普及しています。
石油から作られる化学繊維の一つで、衣料品に多く使われる素材です
PETと呼ばれるのが一般的で、不織布に加工されて衣料品へ用いられます。特に防寒着の中綿として、多く用いられています。
安価なこともあり、不織布の原料に用いられる割合が高い素材です。
化学繊維の一つで耐久性が強く、さまざまな用途で使用されている素材です。PPと呼ばれるのが一般的で、不織布としては日用品から衣料品まで、多くの用途で使用されています。
例えば生活雑貨やカーペット、紙おむつ、バッグなど、使用用途は多岐にわたります。
羊からとれる天然繊維である羊毛は、毛糸を圧縮して羊毛フェルトに加工されます。羊毛フェルトも不織布の一種で、衣料品はもちろん防音素材にも使用されています。
不織布の基本的な特徴として、通気性・吸水性・保湿性の高さが挙げられます。小さい穴が無数に空いた「ポーラス構造」のため、空気や水を通しやすくなっています。
また原料や製法によって、機能を付加したり形状を変化させたりと、さまざまなアレンジを加えられるのも特徴です。例えば柔軟性や強度を高めたり、絶縁性や耐熱性を高めたりと目的や用途に応じて、多様な特性を付与できます。
形状に関しても布状、レザー状、綿状、紙状など多種多様。機能や形状を自由自在に変更できるのが、不織布の大きな特徴です。
不織布は、身の回りの多くの製品に使用されています。
代表的な用途としては、以下6つが挙げられます。
日用品をはじめ多くの場面で活躍しており、不織布はなくてはならない存在です。
不織布バッグは、手洗いでのお手入れがおすすめです。一般的に不織布を用いた製品は使い捨て前提のものが多く、不織布バッグも例外ではありません。基本的には洗濯不可で、洗濯機で洗ってしまうと、シワやヨレの原因になります。
どうしても不織布バッグを洗いたい場合は、以下のような手順で手洗いしましょう。
なお不織布バッグは高温で溶ける可能性があるため、アイロンは厳禁です。たとえシワが付いてもアイロンを使用できないため、洗う・干す時点でシワが入らないよう注意するのが大きなポイントです。
不織布は熱や接着剤で繊維を結合させて作られるため、原料となる繊維によって特徴が大きく異なります。
身の回りの多くの物に使用されており、基本的には使い捨ての製品に使用されることが多くなっています。手入れする際は、手洗いでシワが付かないよう慎重に扱うのが大切です。





















































