
2020年7月以降、小売店などで配布されるレジ袋が有料化されました。有料化されてから数年経った2024年現在、レジ袋の購入やマイバッグの持参に慣れてきた方も多いはずです。とはいえ、レジ袋の有料化について詳しく理解できていない方や、無料のレジ袋は今もあるのかと気になっている方もいるのではないでしょうか。
本記事ではレジ袋の有料化の概要を押さえた上で、無料でもらえる可能性のあるレジ袋などについてご紹介していきます。
2020年7月、レジ袋の有料化が容器包装リサイクル法において定められました(※)。レジ袋を有料にするかどうかは、各事業主の判断に委ねられているわけではなく法律で定められています。小売事業者は、顧客に渡すレジ袋を基本的に有料にしなければなりません。
この法律の対象となるのは、プラスチック製の買物袋を取り扱っている小売業を営む事業者です。屋台やフリーマーケットといった継続性がなく、事業ではない店舗は対象となりません。
またレジ袋の価格は、1円以上に設定する必要があります。1円に満たない金額に設定しても、有料化の義務を果たしているとはみなされません。
レジ袋有料化の義務を怠った事業主は、行政による指導の対象になってしまいます。場合によっては、事業者名が公開される可能性もゼロではありません。また悪質な義務違反の場合、罰金が課される場合もあります。
※参考:経済産業省. 「プラスチック製買物袋有料化 2020年7月1日スタート」(参照 2024-04-04)
レジ袋が有料になった当初、賛否の声が挙がりました。現在においてもレジ袋の有料化に納得していない方も多いでしょう。レジ袋が有料になったのはどのような理由からなのでしょうか。
レジ袋が有料になった理由として、以下の2つが挙げられます。
プラスチックは、現代人の生活において欠かせない素材の一つである一方で、大きな環境問題になっています。例えば海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などはプラスチックの製造や焼却などが原因です。
プラスチック製の袋が海に流れてしまうと、それを誤って食べてしまうクジラやウミガメなどの生き物も出てきます。生き物はプラスチック製の袋を食べても体内で消化できず、他の栄養を摂取できなくなくなるため餓死してしまう可能性もあるでしょう。地球で生活するに当たって人間を中心に考えるのではなく、さまざまな生き物たちに配慮しながら、生活していかなければなりません。
またプラスチックは石油由来の素材であるため、製造時や廃棄時にも二酸化炭素が発生します。二酸化炭素は温室効果ガスであり、地球温暖化の要因となってしまうのです。
レジ袋の取り扱いを規定している国は、日本だけではありません。世界の多くの国がレジ袋を有料化したり、規制したりしています。
レジ袋をフランスやイタリア、カメルーンなどは禁止し、ベルギーやデンマーク、台湾などは課税・有料化の対象としています(※)。さらにこれらの国以外にも、レジ袋について規定を設けている国は少なくありません。
地球を守るためには一部の国だけでなく、世界全体での取り組みが重要です。
※参考:朝霞市. 「プラスチック製買物袋の有料化に関する訴求メッセージ」(参照 2024-04-04)
前述した通り、レジ袋の有料化が義務化されていますが、無料にしてもよいとされるレジ袋もあります。無料にしてもよいレジ袋の種類として、以下の4つが挙げられます。
詳細について解説していきます(※)。
※参考:経済産業省. 「レジ袋有料かQ&Aガイド」(参照 2024-04-04)
50マイクロメートルの厚みがあるレジ袋は、複数回の使用が可能です。このためリサイクル効果が高く、レジ袋の消費量を減らせると考えられるため、顧客に無料で渡すことが認められています。
ただしレジ袋には、厚さが50マイクロメートル以上という基準に加えて、厚みがあるため繰り返し使用できる旨を文章、もしくは記号に明記しなければなりません。
海洋生分解性プラスチックとは、海に流れても水中で分解されるプラスチックです。このため、海で暮らす生き物に与える影響も少ないと考えられています。
海洋生分解性プラスチック100%のレジ袋であることが第三者から認定・認証されていれば、無料で顧客に渡せます。ただし海洋生分解性プラスチックが使用されているという認定・認証の表示が必要です。
バイオマスは、化石資源に変わるエネルギーとして注目を集めています。バイオマス素材とは植物由来の再生可能な有機資源であり、地球温暖化対策につながるものです。
バイオマス素材の配合率が25%以上のレジ袋であれば、顧客に無料で渡すことが認められています。ただしその旨について認定・認証の表示をレジ袋にしなければなりません。
袋のタイプによっては、レジ袋有料化の対象外です。例えば紙袋、布袋は顧客に無料で渡すことができます。
また袋の中身が景品や試供品であったり、袋もまた商品の一部であったりする場合、レジ袋有料化の対象にはなりません。
レジ袋の有料化は、地球環境保護のための取り組みの一つです。マイバッグの活用などの消費者のライフスタイルが変わっていけば、プラスチックで作られたレジ袋の削減につながるでしょう。
なお、レジ袋の有料化は法律で定められていますが、例外となる袋もあります。厚みがありリサイクルできるレジ袋や環境に配慮したレジ袋は、環境への負荷が少ないことから、顧客に無料で配る店舗や企業も存在しています。
顧客視点でも店舗・企業視点でも地球の将来を考え、環境への負荷が少ないレジ袋やマイバッグを活用するようにしましょう。










