学校や企業がエコバッグを配布するメリットと注意点
コンビニエンスストアやスーパーなどで買い物をすると、レジ袋が必要かどうかを聞かれるのがすっかりおなじみの光景になりました。
かつては何も言わなくても無料でレジ袋に商品を詰めてもらうのが当たり前でしたが、近年では有料となってレジ袋を不要とする人も多くなりました。
その代わりに用いるのが個人が用意する「エコバッグ」。レジ袋のように使い捨てが前提ではなく、持ち歩いて繰り返し袋として使えるエコバッグは、環境配慮の面や使い勝手の良さから急速に普及したアイテムです。
本記事では、そんなエコバッグを学校や企業が配布するメリットと注意点について解説します。
エコバッグが重要視されている背景
エコバッグが短期間のうちに社会に浸透し、重要視されるようになった背景には明確なきっかけがあります。
使う人にとっての事情はもちろんですが、国際的な環境問題への取り組みという大きな目標に向けたものでもあります。
以下、エコバッグが重要視されている背景について2つのポイントの概要を見てみましょう。
レジ袋の有料化
日本でのエコバッグの普及のきっかけとなったのは、2020年7月1日のレジ袋有料化です。
それまでは不要の旨を申し出ない限りは無料で付けてくれるのが普通でしたが、大きさによって1枚3~5円程度の有償サービスとなりました。
一度の買い物としては微々たる金額ですが、積もり積もるとある程度の出費になるため、商品を自身で詰めて持ち帰れるようエコバッグを携帯する人が増え、定番のアイテムとして浸透していきました。
SDGsの推進
エコバッグが重要視される理由のもう一つが「SDGs(エスディージーズ)」の推進です。
SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称で、「持続可能な開発目標」と訳されています。
持続可能なよりよい世界を目指すため、2030年までに達成すべき目標として2015年9月の国連サミットで採択されたものです。
SDGsには人権、経済・社会、地球環境など、さまざまな分野にまたがった課題を解決するために、17の目標が設定されています。
エコバッグを使用することは、はプラスチック海洋問題やCO2排出による地球温暖化問題へ寄与することになるため重要な取り組みなのです。
学校や企業がエコバッグを配布するメリット
ご紹介したようにエコバッグはレジ袋の使用を抑制して、プラスチックごみを削減する効果が期待できます。
ではすっかり日常に浸透したエコバッグですが、学校や企業が配布するという取り組みも行われています。
エコバッグの配布はどのようなメリットがあるのでしょうか。3つのメリットを紹介します。
学校・企業の知名度アップにつながる
学校や企業がエコバッグを配布する際、学校名・企業名・社名ロゴなどをバッグに記すことが一般的です。
エコバッグに物を入れて持ち運ぶ際には、表面のよく見える位置にロゴが配置されるようデザインするのが一般的であるため、自然と広告になり得ます。
学校や企業の名前が入ったエコバッグを配布して使ってもらうことで、街を歩く人の目に自然と入るため知名度アップの効果が期待できます。
学校・企業のブランディングになる
学校や企業がエコバッグを配布することは広告としての役割にとどまらず、イメージアップやブランディング効果を狙うことができます。
エコバッグは材質や大きさのみならず、折りたたんだり小さくまとめたりするなどその機能性はさまざまです。日常的な実用品であるため、その使い勝手はとても重要なポイントといえるでしょう。
丈夫で軽く、携帯が容易なタイプを配布することでそれを選択した学校や企業に対する好印象にもつながり、ブランディングに貢献することが期待されます。
SDGsへの取り組みをアピールできる
エコバッグそのものが、プラスチックごみ削減への取り組みに関する象徴的なアイテムになっているイメージがあります。
そのため学校や企業が校名・社名入りのエコバッグを配布することで、SDGsへの高い意識を持って活動に取り組んでいるという姿勢をアピールすることも可能です。
多くの団体や企業で恒常的な取り組みが続けられているSDGsですが、そのうちエコバッグは実用的かつ非常に分かりやすいアイコンでもあるため、PRという点でも効果を期待できるでしょう。
エコバッグを配布する際の注意点
最後に、エコバッグを配布する際の注意点について確認しておきましょう。
エコバッグであればよいというわけではなく、実用品という観点からクリアすることが望ましい項目があります。
主に2つのポイントがあるので見ていきましょう。
もらった人が使いたいと思えるデザインにする
学校や企業がエコバッグを配布する際、校名や社名を入れることを前述しましたが、目に付きつつもデザインを損なわないような配慮が必要です。
もらった人が使いたいと思えるような製品であることが大切なため、大きく校名・社名のみが目立つようなエコバッグは逆に敬遠される可能性がある点に注意しましょう。
使い勝手の良い大きさにする
エコバッグは使い勝手の良い大きさであることも重要です。
小さすぎても大きすぎても使い道に困る場合があるため、通常のレジ袋のサイズを参考にするとよいでしょう。
あるいはMとLといった2パターンの大きさを用意するという方法もあり、コンビニエンスストアなどでのちょっとした買い物から、スーパーなどでの本格的な日用品の購入までこなせる日常使いに便利なサイズを選ぶのがポイントです。
まとめ
今回は学校や企業がエコバッグを配布する際のメリットと注意点を解説しました。
環境問題への取り組みは避けられないことであり、小さな積み重ねが求められ、エコバッグはその一つの方法です。学校や企業が配布するのに使い勝手の良いアイテムのなので上手に活用しましょう。
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